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起
き
ま
し
た
読
み
つ
づ
け
ま
し
た
愛
し
ま
し
た
ね
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いまごろは ingingの どこを走って?
ずっとずっと頭かどこかの片隅にあって
それでもそれがいつまでもなくならなくて。
「デイト・ペインティング」という表現方法で
活動されているとても気になっていた
芸術家・河原温さん。
彼のことを知りたいなって思っていたら
作家の宮内勝典さんの「グリニッジの光を離れて」という
一冊の本に河原さんのことが描かれているのを知った。
宮内さんのインタビュー記事の中で知ったいくつかのこと。
ABRIL 6 1967
と、キャンバスにスペイン語で描き、朝起きると
I GOT UP AT 8.47 A.M ON KAWARA
と、スタンプして、知り合いに投函する。
6、7時間かけて日付を描き続けると
I AM STILL ALIVE ON KAWARA
わたしはまだ生きていると、知人に電報を打つ。
B.C.998029 B.C.992098。
紀元前の年号をタイプライターで打ち続ける。
読んでいると、ほんとうにくらくらする。
それだけじゃなくて。
I MET
I WENT
と、会った人や行った場所を記された、手製の本が
こしらえられ。
河原さんがいつも読んでいるニューヨークタイムズの記事に
I READ と 赤鉛筆で囲みスクラップしてゆくらしい。
昔その記事を読んだときよりも。今の方がずっとずっと
河原温さんを知りたいと思っている。
日々は、
どうしようもなくing で続いてゆくし
日々は、無意味に取り囲まれている気もしてくる。
だけど、あの2011 0311以降、こういう昇華された
飾りのなさという表現形式を選んだ河原さんに、
強く惹かれてしまう。
出会った人の言葉、おいしかったごはんや甘いもの。
はじめての場所、はじめての試み、たちまち耳がとりこになった音
どれもどれも、今よりもかけがえなく思えてくる。
今さっき、ON KAWARA とキーボードに触れていたとき、
河原さんの温は、OFFとONのONに見えてきて、
しずかな行為がとてもアグレッシブなものなんだと
いまさらながらずどんときた。
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