その五九九

 

 





 
































 

この街に ひとりぼっちの ひとりのひとが

正直、みんなこもれる人はこもりましょうっていう期間。
正直に告白すると、もうこのまま時が止まってしまえばいい、
って思っていたこともとても濃くあった。

ある種のストレスから解放されていたと感じていたのも事実で。
始まってしまうと、その難題と真っ向勝負しなければいけない
ことはつらいなって思っていたりして。
人よりはソーシャルに生きてこなかったので、なんでもかんでも
わりとひとりでやるの大好物です。みたいな感じで幼稚園ぐらいから
来てしまったから。

ここに来ていつかもこの日記の中で書いたけれど。
谷川俊太郎さんの詩を引用したりして、わたしはソーシャルじゃ
ないんですみたいな告白もしたけれど。

まず買い物をリアルにスーパーでみたいな生活をちょっとあれ以来
やめてみて、よく聞いていたネット通販に切り替えたら。
なんか、とても快適で。

それは買い物のスタイルが変わったことだけじゃなくて。
その配達員の方のキャラクターに救われたことが大きいんだなって
今思う。
通販始めたときが、かなりそのニュース1色の頃だったので。
置き配っていうのにしてもらったりして。
置き配って、こんな大変な時に配達しているのに、インターフォン
ひとつで、置き配おねがいします、ご苦労様ですみたいな言葉だけで
ちょっと、心苦しかったのもほんとうで。

でも、そのインターフォンの向こう側の声はいつも明るくて。
お互いの為に置き配でっていう感じで、やむをえない選択肢ですね
っていうことを、シェアできるようにしてくれたそんな声だった。

その後、置き配やめて。ちゃんとマスク対面して商品を受け取ると。
とてもコミュニケーションが温かくて。
なにかとコミュニケーションしないでねっていうご時世なのに、
こういう、一瞬のやりとりってとても大事だなって思った。

それに、彼らはすごくて。毎週、わたしたち会員にお手紙を
くれるのだけれど。
そのエピソードが、彼が父であったり夫であるもうひとつの姿が
みえてきて。
こうやってつながるっていうカタチもあるんだなって思うこの頃。
頂いたお手紙だから、楽しくお返事させていただいている。

日本もまだこの先よくわからないけれど。
この一連の現実は、人と人がやっぱりつながっていた証を教えて
くれたような気がしている。

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