その六〇七

 

 






 







 



















 

Tシャツが 終わってゆくよ 風をはらんで

8月の終わり頃、何年か前からお世話になっている
コミュニティの方に誘われて。
遅ればせながら、zoomミーティングに参加した。

Zoomは、別にいいよやんなくてもって思っていた
から。尻込みしていて。
なんかひとりだけ、画面から消えたりして、なんか
やらかしてしまいそうだったので、いろいろ詳しい
人に聞いたりして、その日を迎えた。

どうして、わたしってこういう新しいことに、必要
以上にどきどきして、退いてしまいたくなるんだろ
う。
その日がきたら、なんてことはなく。

会場入りしたら、もりさ〜んひさしぶりですって、
主催者の方がすてきに笑ってくれるので、わたしは
PCの前で、ひとり久しぶりですって同じように笑って
そしていつもの癖で座ったまま画面の前で会釈して
いた。

眼の前にいるKさん。
笑っているKさん。でも眼があって喋っているのとは
ちがって、アイコンタクトがとれないって、ちょっと
思いのほか、不安とまではいかないけれど。

なんか透明のケースの中のものに触れようとしている
のになかなか触れることはできない、そうもどかしさを
感じていた。

その時、参加していらっしゃったはじめましての女性の
方が、わたしの発言の間、聞いてますよ!って感じの、
合いの手のような声を発してくれて。
あ、聞こえてるんだって安心した。
それをしてくれたのは、たまたま女性の方ばかりで。
男性の方は話が終わると、リアクションしてくれた。

誰かが書いていらっしゃったけれど。
オンラインでは映像よりも音声だねって。
体験してみて、わたしもその方のコラムの意味が理解
できた。なんか如実に。

実はわたしこのコロナ下になってから、今までになく
社交ってこういうことだったかっていう体験をあち
こちのコミュニティでさせて頂いて。

今頃ですが、コールアンドレスポンスみいたなもの、
欲していたんだ好きだったんだって気づいている
この頃です。

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