その六二四 |
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昔
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たぐりよせ 記憶をめくる いにしえの紙の音 昔の日記が出てきて、ページをすぐにめくるのは 同じ自分だけれどどこか自分じゃないような。 文字だけが横書きで縦にならんでいる。 ひとつめが、ひまわりのサントラって書いてある。 あの物悲しさに取り囲まれていたいと思う日々が ふたつめは宮本輝の小説の中の男たち。 一時期宮本輝さんの小説ばかりに夢中になっていた みっつめが破滅の行方。 抗う自分。 こんなふうに羅列してある単語をみてもあのことだと なにかをペンの先に託して答えのない日々を 昔の日記はむかしの自分に会うようでいて
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