その六三六

 

 





 
















 

小鳥の 羽根たちは 空を目指して

ずっと閉じこもった暮らしをしている
うちに自然のものとつきあうことを忘れて
いたかのようになることがる。

だから時々犬の散歩に出会うだけで、人
以外の生き物が生きていることを思うことが
できるし、
そのことがじぶんを解放してくれる気がする。

もっと大変な暮らしをしている人はいることは
重々承知だけど。

映像で人が映ってないものをみるだけでほっと
することがよくあるので。

かなりハードなアメリカのドラマを観ている。
『ブラックリスト』が好きで。

ジェットコースターのように誰が敵で味方
なのかわからないストーリーも魅力だけど
がけっぷちでありながら冷静で冷徹な主人公が
時々、詩をそらんじたりする。

<緑の木陰に私と共に寝そべり小鳥のさえずりに
合わせ陽気な歌と歌う者よ>

シェークスピアの台詞らしいのだけれど。

緊張した日々を過ごしている追われている
身の主人公レッドにとって公園で鳥の声に耳を
すませている時間に、同化してしまいたくなる
ようなひとときの自然を感じていた。

ネットとだけつながる時間をなんとか減らして
いきたいのがわたしの今の目標だけど。

コロナ禍でより自然に目を向ける機会が訪れて
いるようなそんな気がする。





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