その七〇九 |
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通 |
通り過ぎた 過去の時間が 駆け抜けていく 3coinsをぶらぶらしていた。 その時デート中らしい二人組の 女の子があちこちみてまわって 見るともなしにそわそわと 彼女はすきなものをみつけたらしく するっと彼のそばに来た彼女を見て 「あ、消えたのかと思ったよ、よかった」 かわいいな男子って思ったけど。 彼女は「消えないでしょ」みたいな その距離感がいいなって思った。 消えたのかと思ったと思わせる彼女は ふたりであってもしばられずに生きているん ぞっこん過ぎないんだなって。 この過ぎないって意外と人間関係 かつてのわたしならいつもふいに居なくならないで それだけ、なにかにすがりたい ひとりであることをまだ愛せなかったから たったひとことの会話でなにも とおりすがりの恋人らしき人たちに |
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