その二三







 







 







 

ぽんと、ひざの上にのせた本をらんだむに開いてみる。
暗示のようにそこでであったことばを信じてみようと
ときどき、わけのわからない不可思議な占いのような
ことをしてみたくなる。

さっきわたしの好きなアーチストの絵とことばから
出合い頭したのは
<理屈じゃないものってやっぱり強いよね・・・。>
というものだった。
ちょっと小気味いい。誰もみていなかったと思うけど
ほくそ笑んだかもしれない。
2002年という、なんかデザイン的にすわりのいい、
とても良心的な面だちのこの年がはじまったこと。
とりあえずリセットすることはするとしてぜんぶが真っ白いって
ことは、すてきなことだと思う。

終われば始めればいいし、ごちそうさまのあとはいただきます。
さようならでこんにちは、おやすみなさいで、おはようを。
こんなふうにぐるぐるにまわるいちにちをそうへりくつもなしに
暮らしてゆければいいということだと、わたしは感じた。
弱いけど強いものが大好きだから理屈じゃだめなんだと。
とかなんとか言ってももうこどもじゃないから理屈の誘惑に負けそうに
なるかもしれないけれど、なにかをとてつもなく手に入れたくなったら
やっぱり理屈に負けないでここぞのふんばりに託したいとそんなことを思いつつ。 こころはきょうも忙しいそんな日々でありますように!

ことしの『うたたね』もどうぞよろしくお願い致します。

       
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