--- 令和四年 ---

その六五三 あたらしい まあたらしいと ココロが思う 一月十四日

その六五四 桃色の 天使が舞った 水彩の街 一月二十八日

その六五五 記憶した 記憶していた 2月のことを 二月三日

その六五六 ひらいたり とじたりしてる こころのような 二月十五日

その六五七 蜘蛛の糸 はきだした声 ことばになって 二月二十七日

その六五八 流星のように 雑踏をゆく ひとりひとりは 三月九日

その六五九 ありがとう たった5文字の このありがたさ 三月二十日

その六六〇 この胸に いま響いた言葉 とじこめておく 三月三十日

その六六一 綴るとは 声のかけらを 宙に放つこと 四月六日

その六六二 憧れの 憧れの中に ひとたちがいる 四月十七日

その六六三 31文字の 音を並べて あなたに贈る 四月二十八日

その六六四 きみの指 きれいだと思う 午後の鎌倉 五月十日

その六六五 言えなかった ことばたちの 隠れ家がある 五月二十一日

その六六六 遠すぎる 景色をみてる 眼差しゆれて 五月三十日

その六六七 その言葉 落したままで 持ち主だけが 六月七日

その六六八 その声が その話し方が その仕草が 六月十八日

その六六九 ななめから 眺めてみるのは 教室の窓 六月二十七日

その六七〇 鞄ひとつ キズもいくつか その痛みだけが 七月八日

その六七一 八月を 記憶からそっと はずしてうつつ 七月十九日

その六七二 ピンポンが ひとりころがる 午後のことばよ 七月二十八日

その六七三 しんじると いう言葉の中に 君の名みつけて 八月三日

その六七四 紙の上 こころを点に 描く真夏の夜 八月十八日

その六七五 さよならの 詩の言葉さえ 君に贈らない 八月三十日

その六七六 言の葉が ためらいながら おちてゆくとき 九月七日

その六七七 世界という 世界のすきが まじり会う時 九月二十日

その六七八 湾岸線 俯瞰している らせんの渦を 九月二十七日

その六七九 晴れている 空の話を 聞いている秋 十月八日

その六八〇 おとなとか こどもであるとか 近くて遠い 十月十九日

その六八一 信じると 信じないとの 欠片ぽつんと 十月三十日

その六八二 人生に フォロワーという 数はいらない 十一月七日

その六八三 たったひとつ たったひとり 思い出すこと 十一月十九日

その六八四 ひととして 幸せな瞬間は 秒でやってくる 十一月三十日

その六八五 気持ちから 遠く離れて ひとり佇む 十二月六日

その六八六 未知の彼 未知の誰かを 未知のわたしが 十二月十五日



 

 

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