--- 令和五年 ---

その六八七 3文字の 言葉の中に きみの時間がる 一月九日

その六八八 どっちから 風は吹いてる 確かめる朝 一月十五日

その六八九 どこからが どこまでが 今日のテリトリー 一月二十六日

その六九〇 名も知らぬ 花に我を そっと重ねて 二月十一日

その六九一 どこからが どこまでが吾 はてしなく吾 二月十八日

その六九二 うしなった 記憶のアルバム 海に流して 二月二十五日

その六九三 なんどめの 春を迎えて ゆくんだろう 三月九日

その六九四 おとずれは 音がつれてくる 空から空へ 三月十七日

その六九五 言の葉を 指でなでたら 夕焼け小焼け 三月二十六日

その六九六 もういいよ もう帰ろうよ 一瞬の大人 四月八日

その六九七 未知の声 未知の想いを 待っている夜 四月十七日

その六九八 鍵盤に 置いてゆく指 午後の調律 四月三十日

その六九九 朝霧の ゆくえをひとり ながめながら 五月一日

その七〇〇 世の中の 色をあつめて 白にしている 六月一日

その七〇一 蝉が鳴く 何日目かの 蝉が鳴いてる 七月一日

その七〇二 せつないの はじまりを 辿りながら 八月一日

その七〇三 蜘蛛の糸 はきだした声 言葉になって 九月一日

その七〇四 本を読む しずかにページ めくる時の音 十月一日

その七〇五 感情に なまえをつけて 呼んでみる午後 十一月一日

その七〇六 いっさつの 絵本がつなぐ 父と娘と 十二月一日

 

 

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