第二回酒折連歌賞 100選
 

第二回酒折連歌賞問いの片歌

1、今日ありて明日の出会いに待たれるものは
2、空わたる鳥の行方に見えてくるもの
3、この町にふらっと降りて歩いてみれば
4、星ひとつゆらりゆらりと夜のぶらんこ

※下記100選の 問番号と連動しています


答えの片歌 問番号 氏名 住所 年齢 性別
             
大賞 暗闇が樹の形してさわさわと鳴る 4 竹内睦夫 長野県 48
佳作 観覧車時を刻んでまわる青空 3 松浜夢香 北海道 17
佳作 過ぎし日に置き去りにした思い再び 3 内藤麻衣子 山梨県 13
佳作 動いたねおなかの赤ちゃんみんなで待ってる 4 伊藤紘美 愛知県 56
アルテア賞最優秀 さみしくて高くこぎだす天の川まで 4 馬場ダイ 東京都 26
アルテア賞 鈍色の冬空を射る椿の紅さ 1 仲村涼子 沖縄県 21
アルテア賞 夏空に流れる星の命あるまで 1 林勇男 熊本県 46
アルテア賞 虹の先越えたところに指先触れた 2 斉藤亜希子 山梨県 18
アルテア賞 パンドラの箱より洩れし希望(ゆめ)の明りか 2 畑田脩 山梨県    
アルテア賞 想えば遠くと中也の詩に馳す 3 六路木里司 兵庫県 34
アルテア賞 路地裏の水の溜りを泳ぐ夏雲 3 深澤英司 山梨県 38
アルテア賞 湖の水面に映る月もぶらんこ 4 高山千暁 山梨県 14
アルテア賞 ハーモニカ吹く少年の指定席なり 4 矢野莉亜 奈良県 44
アルテア賞 透明なロープを月に真夜中越えて 4 笠井佑起 山梨県 15
入選 囀りの樹々のはざまに流るる時間 1 河田政雄 徳島県 58
入選 水落ちて棚田ゆたかに穂を垂るる朝 1 西村嘉彦 福岡県 65
入選 きっとある風のはじまり雲の行先 2 土田宏美 愛知県 29
入選 白神の青い大地と米代の川 2 木下千聡 秋田県 15
入選 名水に洗ひあげたる飛騨の赤蕪 3 青陽子 愛知県 65
入選 新緑をホルンに映し鼓笛隊ゆく 3 竹内睦夫 長野県 48
入選 野佛の幾つ眠れる八千草の中 3 加藤親夫 埼玉県 54
入選 少年のこころに還す時の振子よ 4 本木和彦 茨城県 43
入選 かたぐるまきみのおててのくれよん匂ふよ 4 堀口富男 茨城県 68
入選 抜け出した座敷わらしが見え隠れする 4 原陽子 島根県 58
次点 青い空静かな海を湛えし瞳 1 山岸弘明 長野県 64
次点 いくさなき緑の星の清きあけぼの 1 池田勝彦 大阪府 60
次点 波音を枕に寝釈迦浅き夢見る 1 星川数雄 岡山県 73
次点 ゆったりと未来に続く大河の流れ 1 山岸弘明 長野県 65
次点 「また来い」と巣立つ燕に声かける朝 1 矢地由紀子 石川県 35
次点 二つ三つ開くと思う睡蓮の花 1 福島えつ子 富山県 59
次点 かげりなき笑顔と永久(とは)につづく友情 1 小林さかえ 山梨県 74
次点 遠き日のビー玉の音蜻蛉の空 1 露木まもる 東京都 72
次点 朱鷺色のトキの羽ばたき佐渡の夕凪 1 矢島参郎 長野県 76
次点 出水あと抱き起せし稲の穂孕(ほばらみ) 1 沼田貴美子 埼玉県 49
次点 孫といういのちのバトン託すランナー 1 土筆 群馬県 60
次点 鈍色の冬空を射る椿の紅さ 1 仲村涼子 沖縄県 21
次点 木犀の香りをのせて来る白き風 1 山本栄子 山梨県 47
次点 幾山河越えて生死を共にせし友 1 橘田智男 山梨県 74
次点 病んでいる君の瞳に光りを見たい 1 梶本哲男 大阪府 73
次点 未知数の時間を超えて旅立ちのとき 1 小林由季 山梨県 16
次点 朝一番カ−テン開けてあたらしい私 1 宿澤知沙子 山梨県 17
次点 クラムボンの姿が見えるやさしいココロ 1 坂本真理沙 山梨県 17
次点 寝たきりの祖母が夢みた橋立の海 1 山口秀樹 京都府 39
次点 甦る甲斐の山脈まんだら紅葉 1 山本とし子 山梨県 51
次点 たわいないほんの一言ごめん許して 1 藤岡妃実子 埼玉県 32
次点 ひとつではない生き方に気づかさるる書物(ほん) 1 中沢弥生 山梨県 41
次点 洪水のあと青あおとオリーブの枝 2 井須はるよ 大阪府 69
次点 きらきらと碧き湖汝(な)が生(あ)れし森 2 木村洋子 愛知県 69
次点 上皇の流謫の島にひらく花々 2 君田典子 東京都 72
次点 おぼろなる岬に立ちて領布(ひれ)を振る人 2 奈良育 秋田県 72
次点 西鶴が筆の滴や世之介の島 2 佐藤多美子 奈良県 73
次点 暁の干潟に群れるわれらの仲間 2 久保川友男 山梨県 82
次点 霧がかる街の向こうの一面 の海 2 香月典子 山梨県 15
次点 草の絮(わた)さすらふといふ安逸もある 2 小林真智子 神奈川 62
次点 しあわせを待つ大勢のチルチルミチル 2 田中あきえ 愛知県 39
次点 幼児の手より離れた赤い風船 2 大島邦子 山梨県 57
次点 雷神をのせたる雲の一列艦隊 2 高橋順子 東京都 55
次点 深ぶかと樹林を映す静かな湖水 2 小出匡 北海道 77
次点 虹色の夢をひそめた自由の女神 2 二宮可南子 山梨県 15
次点 大戦の若者たちの雲の墓標か 2 末安緑 福岡県 60
次点 何処までもれんげ菜の花ひろがるところ 2 玉木節花 宮崎県 61
次点 かわりゆくその街なみが少しさみしい 2 守屋里江子 山梨県 18
次点 白い雲いろんなかたち思い出みたいだ 2 塩谷諭史 山梨県 13
次点 この国に少なくなりし干潟葦原 2 河田洋 岐阜県 58
次点 見えぬ手で開かれてゆくいくつもの窓 2 大沼夏子 福岡県 34
次点 新茶の香箱階段の大老舗かな 3 平野志津 福島県 92
次点 青山河はぐくむ人の心やさしき 3 舘一輝 愛知県 75
次点 清冽な伏流水の泉湧く宮 3 稲葉志満子 静岡県 77
次点 われもまた魔法信じてさすらうかかし 3 水本章仁 東京都 32
次点 街道にいまなお残る駒つなぎ石 3 金子信吉 山梨県 81
次点 道問えば花かいどうが城へいざなう 3 伊藤紘美 愛知県 56
次点 少女らがきらりきらりと立ち泳ぐ町 3 松井智子 静岡県 38
次点 夕焼けに缶蹴り馬跳び路地のまぼろし 3 真鍋公子 岡山県 44
次点 ひたすらに山繭紡ぐ百歳の指 3 平井玲子 山梨県 67
次点 子どもらが「虹が出てる」と教えてくれる 3 大谷正行 山形県 51
次点 いつもとはちがった自分見えてくるはず 3 堀内可奈子 山梨県 16
次点 きっとまだ桃源郷の入り口がある 3 樋口あい子 山梨県 69
次点 駄菓子屋の前に思い出一つ落ちてた 3 森野瞳 茨城県 21
次点 柿の木に熟れし実をもぐ父の幻 3 小松芙美枝 山梨県 58
次点 遠き日の赤とんぼとぶ空が広がる 3 織田博子 新潟県 41
次点 わき道のひとつひとつが故郷に見え 3 剣持星二 山梨県 14
次点 坂ありて風吹きわたる盆地の灯り 3 小林麻美 山梨県 15
次点 山国にまいおりてくる雪の花びら 3 成島将也 山梨県 15
次点 野仏の心に映る山梨の四季 3 櫻本健太 山梨県 16
次点 たんぽぽがアスファルトから空見上げてる 3 名執志保 山梨県 16
次点 紫陽花が昨夜の雨を宿す路地裏 3 橋本絹子 兵庫県 56
次点 桃畑ぶどう畑のいい香りだね 3 早川恵理 山梨県 11
次点 色かはるコバルトブルー雁帰る空 3 山本とし子 山梨県 51
次点 さよならと声かけてくるランドセルたち 3 石田永明 山梨県 43
次点 おもいきりこいで夜空に近づいてみる 4 菅野恵美 北海道 33
次点 夢の子をピーターパンは空へ連れ出す 4 長尾素明 大分県 75
次点 光るもの涙と見しは耳飾りかな 4 島田カズ 神奈川県 85
次点 君待ちて合歓の花さえ眠らずにいる 4 豊田登代子 埼玉県 66
次点 風のせて幼ならはゆめ育くむ頃か 4 青陽子 愛知県 65
次点 夜泣きして母に抱かれし遠き幻 4 千木良隆雄 群馬県 52
次点 吾児眠り紙ヒコーキは夜間飛行す 4 天辰芳徳 石川県 50
次点 もうだれもいない校庭風が来ている 4 齋藤志織 京都府 48
次点 仰ぎつつわれも唱和す寒夜の聖歌 4 飯島隆 北海道 65
次点 孤独とは時には哀し時には楽し 4 中里みやこ 山梨県 26
次点 約束の時を待ちをり遅き月の出 4 古屋改造 山梨県 77
次点 ふる妻とみじかく語るながき歳月 4 西村嘉彦 福岡県 65




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