その六七二 |
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せ |
仰いでる 空の景色に 心映して 『晴れてる日って、せつないねぇと、さっき、 <詩>の誘惑・井坂洋子著 という文章に目が留まる。 ずいぶんと昔20代か30代の頃に読んでいたあの頃と なにか向こうからやってくる感情に 私の予想ではそういう抒情みたいな でもちがっていた。 そしてこの本のページをめくりながら わたしは自分の感情が若い頃から そういう時に詩を読んで、色々な 読むことで人はこういう時にこんな 感情をアウトプットするやり方が わたしにとって詩は、人の感情の 素手の気持ちが苦手だったのかも 素のままの気持ちを外に出すと 「晴れてる日って、せつないねぇ」 ほんとうにせつないが追いかけて 空の上ではヘリコプターの音が狂おしく わたしのなかで「晴れの日はせつない」 この感情はきっとわたしがじぶんで 身体に沁みついたこの感じ方はきっと 秋になると悲しくなるのもきっと |
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