その六九三

 

 






 





 






 

もう少し 照れずに 春好きになりたい

春、人生で何度目だろ。
0歳から、数えてそれを、
一周目としたら、相当なもの
だと思うけど。

春のこと未だに学習できてない。
予習も忘れたままなし崩し的に
迎えてしまっている。

これは、昔の歌集のなかの1首
だけど。
まったく今も同じ気持ちになる
ことが時々あって。

これ、ずっと続くのかな。
春が訪れるたびに。

ちがう。
最近色々、新しいことや
味わったことのない
嬉しさに包まれていたせいで
戸惑っているのだと思う。

人の言葉にもうそれほと
気を配らなくてもいい関係で
いたいのかもしれない。

はるともうすこしなかよく
なれますように。

つま先からやってきて背骨を通過して
うなじで着地わたしの憂鬱

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